こんにちは~。
MQLをマスターしたくて、冬の乾燥する季節に水分補給を心がけるりょうです。
今回はボリンジャーバンドを使用するうえで重要な正規分布の事をまとめる試みです。
ボリンジャーバンドとは
正規分布の話の前にボリンジャーバンドについてです。
ボリンジャーバンドとは、移動平均線と標準偏差で構成された指標で、移動平均線の上下に値動きの幅を示す線を加えたものです。
上下の線が引かれた中の価格帯のことをを帯(バンド)と呼び、「価格の大半がこのバンドの中に納まるだろう」という統計学を応用したテクニカル指標で、投資家の中で人気の指標の一つです。

僕も良く使います


上記がボリンジャーバンドを表示したチャートです。
相場に応じて収束と拡散を繰り返しており、バンドの動きに合わせて「順張り」「逆張り」どちらにも利用できる指標です。



±σ2にタッチしたら逆張り
バンドウォークを狙って順張り
のように使われるのだ
正規分布とは
ボリンジャーバンドの動きは、チャートの動きを正規分布の理論をもって表示させた指標です。
では、この正規分布とはどういったものでしょうか。
こちらの画像が正規分布です。


正規分布とはあるデータを取ったときに、中央値が一番高くなり端へ行くほどに少なくなって山の形になるデータの形の事を指します。
例を挙げるとクラスでテストを行った際、テストの点数を集計した結果、60~70点が一番多く、100点に近づくにつれて人数が少なくなっていき、反対に0点に近づくにつれても人数が少なくなっていき、最終的にグラフにしてみると60~70点台を中心に山なりのデータができる、といったものが正規分布です。



確かに学校のテスト結果ってそんな感じだったにゃあ



そうだったそうだった



いやお前ら猫やん!
ボリンジャーバンドと正規分布の関連性
ボリンジャーバンドでは、±σ2のラインがよく使用されます。
そして上記の画像を見ると±σ2に収まる確率は95%です。



じゃあ価格がボリンジャーバンドの±σ2に触れたら逆張りをしていれば勝率は95%だ!
やったー!!



ところがそうはいかんのだ
実際はボリンジャーバンドを利用して正規分布のデータ通りにトレードをしてみても、勝率はそこまで高くありません。
なぜなら、価格の動きはボリンジャーバンド通りの正規分布にあてはまらないからです。



・・・おん?



キレんな
これを見てみぃ


こちらは±σ2のボリンジャーバンドです。



バンド超えまくっとる
市場の価格というのは世界情勢、金融政策など様々な要因にによって上がり続けたり下がり続けたり、急激に上昇・下落があるのは日常茶飯事です。



要人発言とか、○○ショックとかあるでしょ



そうか
正規分布だけで判断できるものじゃないという事か・・
なのでボリンジャーバンドを活用するにしてもしっかり市場の分析を行う事も重要なのです。
まとめ
ボリンジャーバンドは多くの投資家が好んで使用する最も有名な指標の一つです。
ただし、その性質をしっかり理解して投資に活用しましょう。
・ボリンジャーバンドは正規分布を利用した指標である。
・市場の価格は正規分布通りの動きをするわけではない。
・しっかり市場の分析を行ってボリンジャーバンドを併用しよう。
今回の正規分布の考え方については、『株ラボ サヤ取り支店』様のこちらの記事が参考になりました↓。
是非参考にしてみてください。



正規分布を理解して、正しくボリンジャーバンドを使いましょう