こんにちは~。
MQLをマスターしたくて、乳酸菌を積極的に摂取するりょうです。
今回は、前回に引き続き一目均衡表の各ラインの特徴をまとめる試みです。
これまでの記事で
とまとめてきました。
今回は先行スパンです。
先行スパンA
先行スパンといっても、2つのラインがあります。
まずは先行スパンAです。
先行スパン1とも言われ前回の記事では先行スパン1と書きましたが、この記事ではMQL4に合わせて先行スパンAといいます。
↓下記がEA・インジケーター等を作成する際に使用する一目均衡表の関数です。
左から6個目の項目にどのラインの値を取得するか設定するための定数があります。
double Tenkansen = iIchimoku( Symbol(), PERIOD_CURRENT, 9, 26, 52, MODE_TENKANSEN, 0 );
double Kijunsen = iIchimoku( Symbol(), PERIOD_CURRENT, 9, 26, 52, MODE_KIJUNSEN, 0 );
double Chikouspan = iIchimoku( Symbol(), PERIOD_CURRENT, 9, 26, 52, MODE_CHIKOUSPAN, 26 );
double SenkouspanA = iIchimoku( Symbol(), PERIOD_CURRENT, 9, 26, 52, MODE_SENKOUSPANA, 0 );
double SenkouspanB = iIchimoku( Symbol(), PERIOD_CURRENT, 9, 26, 52, MODE_SENKOUSPANB, 0 );

MODE_SENKOUSPANAだね



モード・・・先行スパナ?



スパンAにゃ
先行スパンAの内容は、以前の記事で上げた通り
基準線と転換線の半値を26本分将来にずらして描画したもの
となります。



あの



はい



転換線と基準線って半値ですよね?
転換線・・・ローソク足過去9本分の最高値と最安値の半値
基準線・・・ローソク足過去26本分の最高値と最安値の半値



そうだよ



先行スパンAはそれのさらに半値?



うん 半値と半値の半値



気狂うて



ややこしいんだにゃあ~
上記の計算式から、この後出てくる先行スパンBは長期を見る指標なのに対し、先行スパンAは短・中期的な指標であると言えます。
先行スパンB
続いて先行スパンBです。
こちらも先行スパンAと同様、前回の記事で書いたように先行スパン2という言い方もあります。
先行スパンBは
過去52本分の 最高値と最安値の半値を26本分将来にずらして描画したもの
となります。



転換線が短期、基準線が中期の半値だったから先行スパンBが長期という事かー





2つとも最新足より前に描かれてるのう
一目均衡表で有名なシグナルである雲を上抜けで上昇トレンド、雲を下抜けで下降トレンドというのは、この先行スパンBの事です。



先行スパンのAとBは雲のねじれって言って上下が入れ替わるからね



最終的に抜けるのは先行スパンBという事か
前回の記事で触れたように一目均衡表は投資を行う人がエントリーしてから決済を行うまでがおよそ26本分であるという研究結果のサイクルを基に考えられています。
先行スパンBは52本分の半値であるので、『エントリー→決済』という26本のサイクルの2倍の期間となります。
なので例えば、『上昇が続いていた相場が下降してきている』という状況だった場合、さらに上昇するかこのまま下降するかはサイクルの半値である先行スパンBが基準になるのです↓。





ほう なかなかに重要な指標のようだ
雲
先行スパンAと先行スパンBの間の事を『雲』といいます。



暗い雲を抜けたらトレンドという青空が~とかよく聞くね



なんだか詩的だにゃ
この雲はよくねじれという現象が起きます↓。





色が変わっとる
上述の通り、雲は短・中期の先行スパンAと長期の先行スパンBで構成されているため、上昇相場だとより敏感な短・中期が上に位置して、下降相場だと下に位置するようになります。
なのでトレンドの把握に雲は活用できます。



なるほど 移動平均線とかストキャスティクスとかのゴールデンクロスみたいにも見れるわけだ



移動平均線と違って先行スパンはローソク足の先に描かれてるから未来の予測として使い分けができそうだね
これまでの記事で転換線、基準線、遅行スパンと今回先行スパンのA・Bとまとめましたが、それぞれのライン単体でも、すべてを合わせても非常に有効な指標であると思いました。
「上級者向けっぽくてなかなかつかえない・・・」と思っていた方も単体のラインからでも少しづつ使ってみても良いのではないでしょうか?



やはり奥が深いぜ 一目均衡表